こんにちは!
みなさんにふく(福)を届けて悩みをまるっと解決する看護師ママのふくまるです。
「今日も朝からイヤイヤが止まらない……」
「しつけが大事なのはわかっているけれど、つい感情的に怒ってしまう」
みなさん日々の育児の中でこういった経験はないでしょうか。
一生懸命向き合っているからこそ、上手くいかない時のしんどさは計り知れませんよね。
もしかしたら、子どもの不機嫌の原因は土台の欲求が満たされていないからかもしれません。
今回は、看護師として患者さんのケアを考えるときに使用する「ある理論」を育児に当てはめて子どものイヤイヤへのアプローチを解説していきます!
黄金の3つの習慣を取り入れて、負のループから脱却しましょう!
黄金習慣を取り入れた具体的な1日のスケジュールはこちらの記事を参照ください。
子育ての「ピラミッド」とは
マズローの欲求階層説とは

看護師が使用する「ある理論」とは、心理学者のアブラハム・マズローが提唱した『欲求階層説』です。
マズローは、人間には5つの欲求があり、下の階層が満たされないと、上の階層に進むことができないと説きました。
いくら上の階層を整えようと頑張っても、下が満たされていなければ整わないということですね。
では、土台の下の階層から5つの欲求をみていきましょう!
- 生理的欲求 (Physiological needs)
生きていくための本能的な欲求(食事、睡眠、排泄など) - 安全の欲求 (Safety needs)
心身の安全、経済的安定、健康の維持など、予測可能で秩序ある状態を求める欲求 - 社会的欲求 / 所属と愛の欲求 (Social needs / Love and belonging)
家族や組織などの集団に属したい、他者から受け入れられたいという欲求 - 承認欲求 (Esteem needs)
他者から尊敬されたい、自分の能力を認められたい、あるいは自尊心を高めたいという欲求 - 自己実現の欲求 (Self-actualization needs)
自分の持つ可能性を最大限に発揮し、「あるべき自分」になりたいという欲求。
最も基盤となるのは①の階層で、そこが満たされることによって次の階層の欲求へと進んでいけます。
これを育児に当てはめると、驚くほどスッキリと「今やるべきこと」が見えてきます。
では、育児に当てはめたオリジナルの欲求階層をみていきましょう!

しつけの前に「土台」のアセスメントを
私たちがつい悩んでしまう「しつけ」や「お友達との関わり」は、実はピラミッドの「上のほう」にあるものです。
一番下の土台がグラグラしている状態で、いくら上を整えようとしても、ピラミッドは簡単に崩れてしまいます。
「なんだか今日、機嫌が悪いな?」 そう感じた時は、
まず一番下の土台からチェックしてみてください。
今日は、このピラミッドの土台を太く、丈夫にするための『食べる・寝る・遊ぶ』の3習慣について、看護師ママの視点から詳しく深掘りしていきます。
基本習慣を整えることで、子どもが安定しママにも余裕が生まれます。
この3つの習慣は、相互に影響しあっており、うまくかみあうことで良い循環が生まれていきます。
黄金サイクルを回せていけるように一緒に土台を整えていきましょう!
習慣1:【食べる】

ピラミッドの最下層、生理的欲求の筆頭は「食事」です。
子どもの食事で大切なのは、ただ栄養を摂ることだけではありません。
『食べる』という行為には、心と身体を整える良い循環を生み出す様々な効果が隠されています。
知られざる食事の秘密と効果を最大限に活かす工夫をみていきましょう!
①「低血糖」に注意

大人でもお腹が空くとイライラしたり、集中力が切れたりしますよね。
子どもも同じで、不機嫌になっている原因は実は『低血糖』かもしれません。
子どもは、まだ肝臓に蓄えられるエネルギーの量が少なく、すぐに「燃料切れ」を起こしてしまいます。
また1回の食事で食べられる量もまだまだ少ないです。
看護の世界では、血糖値が下がると脳が「ピンチだ!」と判断し、アドレナリンなどの攻撃的なホルモンを出すことが知られています。
「急に泣き出した」
「理由もなく怒っている」
そんな時は、性格のせいではなく、体がエネルギー不足を訴えているサインかもしれません。
💡 看護師ママの処方箋
おやつは、血糖値を安定させるための「第4の食事」と考えましょう。
おにぎりやふかし芋など、腹持ちの良いものを選ぶと、心の安定に繋がります。
②知られざる「カミカミ」の効果

『食事』において、もう一つ大切なのが「しっかり噛むこと」です。
リズムよく噛む動作は、脳内で「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌を促します。
セロトニンには、不安を抑え、心を落ち着かせる効果があります。
「よく噛んで食べましょう!」と私たちもよく言われてきましたが、これはとても大切なことで「噛む」ことには、子どもの成長に欠かせない驚くべきパワーがあります。
「しっかり噛むこと」のメリットをみていきましょう!
また、噛むことだけでなく「食事を自分で選んで楽しんで食べる」という経験は、自律神経を整え、穏やかな心を育てるトレーニングになります。
私がおすすめしている「BLW(赤ちゃん主導の離乳食)」は、しっかり噛む力を育てつつ、自主的に食事を楽しんでいくことができます。
知りたい方はぜひ、下記の記事も参考にしてみてください!
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自分で食べる力を育てる!BLWについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
③セロトニンの材料「トリプトファン」
カミカミとリズムよく噛む動作は、幸せホルモン『セロトニン』の分泌を促してくれます。
ですが、セロトニンには材料が必要になります。
セロトニンの材料とは、主にたんぱく質に含まれる「トリプトファン」という成分です。
子どもでも食べやすく、効率よく摂取できる食材は以下の通りです。
| 食材カテゴリー | おすすめ食材 |
| 大豆製品 | 納豆、豆腐、きな粉、味噌 |
| 乳製品 | チーズ、ヨーグルト、牛乳 |
| 魚・肉類 | マグロ(ツナ缶)、カツオ、鶏ささみ、レバー |
| 卵・種実類 | 卵、バナナ、ごま |

「最近ぐずりやすいな」と感じたら、今日のおやつをバナナにしたり、夕食に納豆を一品足してみたりして、食事から『心の土台』をサポートしてあげましょう。
忙しい朝でも3分!「セロトニン朝食」メニュー
トリプトファンからセロトニンを作るには、「ビタミンB6」と「炭水化物(糖質)」もセットで必要です。
朝にトリプトファンを摂ることで、日中のセロトニンを作り、睡眠ホルモンである夜のメラトニンへ繋げます。
それでは、忙しい朝でも火を使わずにできる「最強の組み合わせメニュー」を紹介します!
看護師ママおすすめセロトニン朝食メニュー
④親子で楽しく「カミカミ・トレーニング」
「しっかり噛んで!」と言っても子どもにはなかなか伝わりません。
遊びの要素を取り入れて、自然にあごを動かしましょう。
① 「どっちの音かな?」クイズ
- 遊び方: きゅうりやリンゴなど、噛むと音がする食材を用意します。
お口の中で『ポリポリ』鳴るかな?『シャキシャキ』鳴るかな?どっちの音か教えて!」とクイズにします。 - 効果: 音を聴こうと意識することで、自然に咀嚼回数が増えます。
② 「リスさん・ライオンさん」ごっこ
- 遊び方:
- 「リスさんみたいに前歯でカリカリ食べてみよう!」(前歯を使う練習)
- 「次はライオンさんみたいに奥歯でギュッギュッってできるかな?」(奥歯でしっかり噛む練習)と声をかける。
- 効果: 歯全体を使う意識が育ちます。

干し芋や茹でたとうもろこしなど、カミカミを促すおやつを出すこともおすすめです!
習慣2:【遊ぶ】

2つ目の習慣は、ピラミッドの土台である「食べる・寝る」をスムーズに回転させるためのエンジンである「遊び」です。
「遊びは子どもの自律神経(オンとオフの切り替え)を育てる最高のトレーニング」になります。
1. 外遊びは「天然のサプリメント」

午前中の外遊びには、実はすごい健康効果が隠されています。
太陽の光を浴びることで、脳内では幸せホルモン「セロトニン」が作られます。
このセロトニンは、心の安定を助けるだけでなく、夜になると睡眠ホルモンの「メラトニン」に作り替えられます。
つまり、「午前中にしっかり外で遊ぶこと」が、夜ぐっすり眠るための予約スイッチになっているんです。
さらに、日光浴は骨を強くするビタミンDの生成にも不可欠。
外遊びは、まさに副作用のない「最強のサプリメント」といえます。
2. エネルギーを「使い切る」
子どもがぐずぐずして寝ない、食べない…そんな時、実は「エネルギーが余っている」ことが原因のことも。
しっかり体を動かすことで、お腹が空き、適度な疲労が深い眠りを呼び込みます。
また、指先を使う知育遊びや絵本(静の遊び)は、興奮した脳を落ち着かせ、集中力を養います。
この「動」と「静」のバランスが、情緒の安定した、しなやかな心を作っていくのです。
💡 看護師ママの処方箋
忙しくて外に行けない日は、家の中で「新聞紙を破る」「ジャンプする」だけでもOK。
大事なのは、子どもの「やりきった!」という満足感(エネルギーの発散)です。
習慣3:【寝る】

「早く寝てほしいのに全然寝ない、、、」と焦る夜、ママの心はヘトヘトですよね。
睡眠は単なる休息だけでなく、「脳を掃除し、心を整えるための大切なメンテナンス時間」です。
良質な睡眠へのアプローチを一緒に見ていきましょう!
①睡眠中は「脳のクリーニングタイム」

私たちの脳には、起きている間に溜まった老廃物を洗い流す仕組みがあります。
特に成長期の子どもにとって、夜の深い眠りは脳のクリーニングそのもの。
睡眠不足になると、脳内のゴミが溜まったままになり、感情をコントロールする「前頭葉」という部分がうまく働かなくなります。
「ささいなことでパニックになる」
「切り替えができない」
それはワガママではなく、脳がオーバーヒートして「お掃除が必要だよ!」とサインを出している状態かもしれません。
②「早めの就寝」で成長ホルモンを呼び込む
よく言われる「寝る子は育つ」には、確かな根拠があります。
深い眠りの間に分泌される成長ホルモンは、体の成長だけでなく、傷ついた細胞を修復し、免疫力を高める役割を持っています。
また、朝の光を浴びてから約14〜16時間後に分泌される「メラトニン」と呼ばれる睡眠ホルモンの波に乗ることが、質の高い眠りへの近道です。
7時に起きる子なら、20時〜21時には自然と眠りの準備が整うリズムになっています。
💡 看護師ママの処方箋
「20時に寝かせる」のは、子どもの「イライラしにくい脳」を作るための、最高のプレゼントです。
ママの自由時間も確保できて一石二鳥です!
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20時就寝を叶えるための具体的な1日の流れは、こちらの記事を参考にしてください。
③20時就寝を実現する「睡眠へのアプローチ」
「睡眠へのアプローチ」は、朝から始まっています。
20時就寝を叶えるために大切なのは、寝室に入ってからの努力だけではありません。
『食事』でお話したセロトニンを作ることや『遊ぶ』で解説する日光を浴びること以外にもアプローチ方法があります。
「寝かせよう」と頑張るのではなく、子どもの体が「自然に眠くなる」ように仕向ける3つのアプローチを紹介します。
①メラトニンの分泌を最大化する「光のコントロール」
メラトニンは「夜のホルモン」で、光に非常に敏感です。

急にテレビを消すと子どもは「まだみたい!」となるため、ふくまる家では、お風呂に入るタイミングでそっとテレビを消しています。
「これしたらおわりにするよ」と予告をしてあげることも有効です。
続けていると習慣化してきますよ!
②「深部体温」の落差を利用する
人間は、体の内部の温度が「急激に下がる時」に強い眠気を感じます。
③ 副交感神経を優位にする「入眠儀式」
遊び(交感神経)から睡眠(副交感神経)へスムーズにバトンタッチするための儀式です。
テレビを消し、静かな音楽やホワイトノイズを薄く流すことで、外の雑音を遮断し、脳をリラックス状態へ導きます。

ふくまる家では、空気清浄機や加湿器の音がホワイトノイズのようになっています!
【保存版】子育てアセスメント表
「もうどうしていいかわからない!」とパニックになりそうな時は、この表をスマホでチェックしてみてください。
ピラミッドの土台部分が満たされているか、確認してみましょう!
| 優先順位 | チェック項目 | 看護師ママのチェックポイント |
| ① 食べる | お腹が空いてない? | 血糖値が下がるとイライラしやすいよ。補食を挟もう! |
| ② 寝る | 睡眠時間は足りてる? | 脳のゴミが溜まっているかも。今日は早めに寝かせよう! |
| ③ 遊ぶ | エネルギー発散できた? | 遊びで、夜の睡眠ホルモンを予約しよう! |

最後の大事なチェック項目は、「ママが無理していない?」です。
ママの笑顔が子どもへの最大のケアです!
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ママのメンタルを整える方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
『食べる・寝る・遊ぶ』これは 当たり前のことのようですが、これを毎日、雨の日も風の日も、自分の体調が悪い日も続けているあなたは、すでに最高のケアができている「最強おうち看護師ママ」です。
もし今日、ピラミッドが崩れてしまっても大丈夫。
うまくいかない日なんてあって当然です。
明日の朝、また「おはよう」と言えたなら、そこから土台を一つずつ積み直せばいいんです。
完璧なスケジュールをこなすことよりも、ママが少しでも楽に、子どもと一緒に笑える時間を増やすこと。
そのために、この『おうち保健室』の知恵を使ってくださいね。
みなさんの1日が今日も幸せでありますように。

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